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わかる! i-CON IIセッティング講座 - 初級編

元気が出るエンジンとは?元気=馬力

まず元気を出すには以下の3要素の条件を満たしたときに最大限の力が発揮できます。

パワーグラフの頂点だけが馬力ではありません。最高出力を気にする人が大勢いますが、いかに過渡特性良く、全域をスムースに出力されるかに重点を置いています。原付エンジンでもレース用エンジンでも共通です。

内燃機関の「燃焼の3要素」とは?

  1. 良い圧縮 → 圧縮もれ無く使用する燃料に合った圧縮比
  2. 良い火花 → 確実に着火できる火花と最適な点火タイミング
  3. 良い混合気→ 最適な空気対燃料の割合

4サイクルエンジンではピストンの上下↑↓で吸入↓圧縮↑爆発↓排気↑の4工程でクランクシャフトは2回転します(爆発行程のみが馬力に変換しています)。

例えば1万回転しているエンジンでは半分の5千回吸入して爆発しています。5千回すべて着火して爆発すれば理想ですが、何かの原因で着火していない回転や最適な混合気が得られず爆発力が小さい行程もあるかもしれません。失われた馬力損失の原因が燃焼の3要素のどれかに該当します。

爆発工程で無駄なく効率よく爆発させることができれば、力(馬力)の源になります。
より多くの空気を吸入させて燃料を最適に調整すれば爆発力を最大にし、尚且つスムースに排出させれば、全回転域をパワーアップさせることが可能です。

良い混合気の「空気対燃料」とは?

空気対燃料の表し方はA/Fで表します。(理論空燃比14.7:1)
A=Air(空気) / F=Fuel(燃料)

例えば空気13:燃料1でA/F13です。数字が小さい方は濃い状態、大きくなると薄い状態です。

エアーエレメントやマフラーを替えた場合にどうしてセッティングが必要になるの?

  • 吸気側条件(エアーエレメント、パワーフィルター、INカム、ポート研磨など)
  • 排気側条件(スリップオンマフラー、フルエキゾーストマフラー、EXカム、ポート研磨など)

マフラーやエアーエレメントを交換すると燃焼室に吸入される空気の量が変わります。燃料の噴射量はノーマルECUの噴射量なので増えた空気量の分だけ薄い状態になります(*シリンダー内に吸入されるであろう空気の量を基準に考えます)。

吸気系パーツ、排気系パーツそれぞれ変えた場合の傾向を考えましょう。マフラーから排出する量と比例して吸入されると考えていけばわかりやすいと思います。

  1. ノーマルエアークリーナーとノーマルマフラーの場合

    メーカーでしっかり燃調マップが完成していて国内のほとんどの環境下でも不具合が無い。

    *排気ガス規制をクリヤーさせるためにドライバビリティーより規制値優先の場合もあるのでノーマルでも気になる部分をセッティングすれば改善されます。

    排出するガス量と吸入される空気量は排出口と吸入口のバランスが良く吸入された空気量に対してプログラムされている燃料噴射は合ってるので空燃比はほぼ合っている。

  2. ノーマルエアークリーナーとフルエキゾーストマフラーの場合

    排出されるガス量が多くなる分、吸入される空気量も多くなろうとするが吸気口の大きさで制限されるため中間が薄く高回転部分がノーマルと同じか少し薄い傾向があります(注:マフラーの抜けで左右されます)。

  3. 高効率エアーエレメント+エアークリーナーBOXとフルエキゾーストマフラーの場合

    排出されるガス量が多くなる分、吸入される空気量はノーマルエアーエレメントに比べて効率が良いので中間がさらに薄くなり高回転部分も薄くなる傾向があります。

  4. パワーフィルターまたはファンネルとフルエキゾーストマフラーの場合

    排出されるガス量と吸入できる空気量が多くなる分、全体にかなり薄くなる傾向です。

  5. スーパーチャージャー、ターボチャージャーの場合

    排出される分入っていくのではなく強制的に空気を入れるのでノーマルECUの噴射量では追いつきません。強制的に多く空気を入れ噴射量を調整すれば大きな馬力を得ることが可能です。NAエンジンと同じ馬力だとエンジンを小さくできます(最近のエコの考え)。

わかる! i-CON IIセッティング講座 - 実践編1

i-CON IIでできることは?

3要素の「良い混合気」の部分を調整することができます。
吸気系や排気系パーツを替えると吸入空気量が変わり、車両のECUの燃調マップでは燃料噴射量の過不足が生じます。このような空燃比に起因した不具合を改善させることができます。

i-CON IIの補正マップの種類

  1. メイン補正マップ(二次元マップ)

    スロットル開度に関係なくエンジン回転数を基準(補正ポイントは任意の12ポイント)。
    軽度な改造で大きな不具合が出ていないとき、簡単に補正マップを作成できます。

  2. スロットル補正マップ(三次元マップ)

    スロットル開度10%刻みに100%までスロットル開度(縦軸)エンジン回転数(横軸)を基準。メイン補正マップとスロットル補正マップを組み合わせて3Dマップを作成することができます。

    同じ回転数でありながらスロットル開度の違いで不具合が出る場合に三次元マップを作成できます。アフターファイヤーなども改善できる場合もあります。

  3. サンプルタイム+レスポンス補正マップ

    スロットル開度の速さを演算させて瞬時のスロットルの動きに対して加速ポンプのような働きをさせるマップ。

    スロットルを瞬時に動かしたとき「ドンツキ」や「息つき感」など、一瞬の燃料が追いつかないと考えられるときにレスポンス補正マップを作成します。

    (注:レスポンス補正で劇的に加速が良くなるというものではありません。加速時にも加速に適した空燃比が必要になります。ズレた空燃比を補正することで交換したパーツの性能をフルに発揮することができます)。

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